女郎蜘蛛が巣を張っている。
女郎蜘蛛の糸は細くて丈夫らしく、コロナグラフの遮光円盤をつるのに用いられていたらしい。光の鉛筆によると(記憶なんでいい加減)、昔、日本光学には、女郎蜘蛛の採取と糸の取り方の手引き書があったらしい。
蜘蛛は蚕と違って、お尻から糸を引き出すことが出来る。ただ、蚕のように体中糸の元を蓄えてはいないので、多量に引き出せるわけではないらしい。糸の強さは、蚕さんより強いのだけれど、通年飼育が出来ないので、なかなか研究対象にはなりにくいというのは、知り合いの蚕屋さんの話。
近所の階段の上の女郎蜘蛛は6本足になっている。見通しがよい場所なので、鳥にでも襲われたのだろうか。