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レモンと虹

天文古玩さんの今年の9月6日の記事で「レモンと科学」という福音館の本が紹介されている。
http://mononoke.asablo.jp/blog/2009/09/06/4565531
それを読んで「レモンと科学」を入手したくなり、目出度く手に入れることが出来た。
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この本のどこが、そんなに魅力的なのかは天文古玩さんの上の記事とその続きをお読みいただくとして、確かに、入手して目を通してみると、この本は開かれていて実験の内容や考えることも含めて、読者がどこまでのめり込んでいくかにゆだねられている。
最近の科学教室の安易な種明かしや理由付けに疑問を感じている身としては、「これよこれ」と声を出したくなる本なのであった。

ついでに、もう一冊
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こちらは戦後すぐに実業之日本から出ていた、子ども向けの科学雑誌。この創刊号に中谷宇吉郎が虹に関する話を書いているのを知り、できればその号を手に入れたかったのだけれど、取り敢えず入手可能だったのを手に入れた。この号の目次は
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に示すけれど、矢野健太郎のように名の通った学者も書いている。そういう意味では、贅沢な雑誌であるように思う。
それにしても、この時代の日本人は、原子力に対する嫌悪感がなかったようであるのが興味深い。占領下だから、広島や長崎に関する情報は国内でも拡がっていなかったのかという気もする。
by zam20f2 | 2009-09-14 20:50 | 科学系 | Comments(0)
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