暫く前の米国の「科学」誌にウグイスコガネの表皮構造に関する論文が掲載されていた。なんでも、コレステリック液晶が空気界面で作る欠陥格子構造と類似した構造があるというような話であった。論文に載っている種類の虫が、たまたま手元にあったので、思わずのぞいてみた。

これが件の虫。ZD35mmF3.5。撮影倍率は1/10程度。長辺が約18cm。この虫は大昔に渋谷の志賀昆虫普及社で入手したものだと思う。確か1200円だった記憶がある。

これはZuikoAutoMacro80mmF4。撮影倍率はほぼ1。向きが違っているのはご愛敬。トレーシングペーパーで周囲を覆っているけれど、それがないと

と金の筋の部分が違った感じになる。

ZuikoAutoMacro20mmF2。撮影倍率は9倍強。リングストロボをたいている。
続いては顕微鏡撮影。ニコンの金属用5倍の対物と2.5倍のトランスファーで12.5。

そして最後は超長作動40倍対物レンズと2.5倍トランスファーで撮影倍率は100倍。

確かに、表面は六角形に覆われていた。
ただ、これが本当にコレステリックの空気界面での自発的な欠陥構造由来かは、微妙な気がする。
タイトルに使ったPowers of Ten はとても素敵なビデオ。本も出ている。