PIDの調整は項を改めてと「その9」で記したけれど、考えてみればPIDの調整の話をする以前に、PIDが何で、なんでそんなことをするのかの話から始めた方がよい気がしてきた。
こんな事をやっていると、液晶観察にいつになったらたどり着けるのか分からないけれど、実は、シリーズを続けているうちに、積極的に寄り道をする気分になっている。
一応はホットステージも動くようになったので、市販の化合物を買ってきていくつかの液晶の写真を出して、めでたしめでたしとすることは、難しくはないのだけれど、それじゃあ"楽しい科学教室"になってしまう気分がしてきたのだ。
というわけで、液晶観察に必要な知識や技術について、少し原理的なところに踏み込んでみようと思う。もちろん、原理や詳細を突き詰めすぎると、寄り道から戻ってこられず、液晶観察にたどり着かないという本末転倒になるので、まあ、最低限の話にするつもりではあるけれども。