写真撮影ではでに出たリング状態のハローの原因を調べるべく、カメラにレンズを装着しての撮影を行った。
室内灯を消すと
と外側にリング上の明るい部分が生じる。これは、接眼レンズを挿入する部分の内側に反射した光のリングである。接眼レンズが入れば、この部分に光はあたらないので問題ないのだけれど、抜いて撮影すると大問題となる。
そこで、
接眼レンズサイズのアルミ円筒を買ってきて、内側に黒の植毛紙を貼り付けたものを作った。黒の植毛紙は随分と前に、秋葉原と御徒町の間にあるスターベースで購入した、天体望遠鏡を自作する時の鏡筒内部用の品である。こんなところで役に立つとは思わなかった。
ちなみに、接眼レンズサイズのアルミ円筒は、そのままでは入らず、最初は耐水ペーパーを使ったけれど、らちがあかず、金工用のやすりで随分と削る羽目になった。
結果はまあOKでコントラストが上がるようになった。ので、嬉しくなって珪藻をまた、撮影した
のだけれど、珪藻をきちんと撮影するのは難しいと改めて感じる。中心部分を等倍切り出しにすると
と微細構造が見えていないけれど、同じ場所のピントをずらした写真では
と縞構造が出ている。これは、明らかにまともな画像ではないのだけれど、何らかの構造がなければ、こんな構造は見えないはずなので、実際に存在しているはずである。ミクロワールドサービスさんの写真のようなのは、簡単には撮影できないものである。