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スリット幅と分解能

分光器の分解能はスリット幅に依存し、スリットを狭くするほど分解能は高くなるけれども、光量は減少する。カメラの受光素子の間隔は一定で、なおかつピッチは小さいので、入射側のスリットのみが重要になる。というわけで、スリットを変えて殺菌灯を撮影してみた。ただし、スリットの幅は計測していない。
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これが試した中で市晩細い。露出は30秒かけている。
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2番目に狭い物。そして
スリット幅と分解能_c0164709_2035109.jpg

3番目のものでは赤いラインも見えてきている。また、一番青側のものが二重線になっているのも見えている。
スリットを思いっきり拡げると
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と橙あたりの2重線が1本になってしまう。
橙と青の二重線の間隔は3nm程度だろうと思う。一方、青側から2番目の強い線は1nm程度の間隔の二重線だろうと思うのだけれど、どれでも分解できていない。これは、分解能の限界のためか、それとも、レンズの色収差でピントが悪くなって重なっているのかは不明。橙の二重線を見ると1nmは分解出来そうな気がするのだけれど…
だいぶ前にナトリウムのD線が手作り分光器で分解できるかというエントリーを書いたけれど、今回の写真を見ていると、なんとか分解できるような気になりつつある。
by zam20f2 | 2010-09-23 20:43 | 科学系 | Comments(0)
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