Fingerprint texture
もう少しうねうねが渦巻いているところ。
前の写真では、パターンの間が黒くなっているけれど、これは、その部分では分子長軸が基板に対して垂直になっていて、面内での複屈折がない状態になっているため。それに対して、こちらでは黒い領域はない。
二つの違いはセルの厚さによる。指紋状組織は、基板面に対して分子が垂直に配向するような処理をしたセルで見れるのだけれど、セルがうねうね周期より十分に薄いと、界面での制御力がセル全体に働いて、一面暗視野になる。セルが厚くなると、うねうねが出はじめるけれど、うねうねの途中は垂直に均一に並んだ領域ができて、そこは黒くなる。さらに厚くなると、(原理的には細い面状に垂直部分があるはずだけれど)黒い領域の幅は狭くなり、最後は見えなくなる。
対物20倍、トランスファー2.5倍