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カッターのオートロック機構(エヌティー)

オートロック式カッターでオルファを先に出したのは、NTの機構の方が複雑で、それ故に後発でないかと考えたためだ。
特許を全部眺めたわけではないのだけれど、現在のNTの構造はH10年に公表された特許のもののような気がする。もっtも、NTのオートロックカッターは少なくとも1987年には発売されているし、その時の本体側の溝の形状は現在と類似のものなので基本構造はそのころにできてはいたのだろうと思う。オートロックの特許や実公などは昭和50年代には出ているので、結構昔から色々な種類が考えられていたようだ。

さて、NTのオートロック。スライダー部分を見ると
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と、中に両手を斜めに広げたような腕があるのが見える。

これは、iA-300Rというスケルトンタイプの品。後ろから照明をあてると
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カッターのオートロック機構(エヌティー)_c0164709_22161672.jpg


とA-300GRに比べると、なかなかに美しい。これが、定価ベースで216円(税込み)なのだから、嫌になってしまう。私の頭の中では最低でも400円くらいの価値がある。400円でも買うし、200円でも1本しか買わないと思う。それにしても、300円のA-300Rと比べると、スライダーの一部にABSが使われているぐらいの違いしか見当たらないのだけれど、POM樹脂ってそんなに高い物なのだろうか……

話がそれてしまったけれど、表だけだと分からないので、スライダー部分を裏返してみると
カッターのオートロック機構(エヌティー)_c0164709_22161152.jpg



と両手を広げた金具があり、スライダーの上がスライドすると
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と、その一方が押し下げられて、下げられていない方は順方向なので溝のところをかちかちと音を立てながら動けるようになる。スライドしていない状態で無理に動かそうとすると腕が上に上がって突っ張り棒になる仕組みだ。

エヌティーのオートロックの良いところは刃の出し方が半段で調整できるところだ。あるいは、一段での調整に使用とすると、スライダーの動き量が大きくなって使い勝手が悪くなるなどの理由で半段になったのかも知れないのだけれども、半段なのでスライド時の抵抗や衝撃が1段変化に比べて小さいことと合わせて、使い心地がよいように思う。

オートロックのタイプは通常のものよりスライダーの構造が複雑なので、そこの耐久性が気になるところではある。耐久性は今の所分からないのだけれども、そこは、とりあえずH10年の特許が「ホルダが金属でも弾性掛止体が早期の損耗しないようにする。」ものであることに期待したいと思っている。
by ZAM20F2 | 2014-06-19 22:22 | 物系 | Comments(0)
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