様々な液体や固体を見せたあとで「バネとピストンの仕掛け」で、これらを解析するためのバネとダッシュポットのモデルを示している。
この辺りになると、中高の範囲は超えて、大学生に読ませた方がよい印象だ。
バネとダッシュポット単体の時間応答から始まって
直列接続
並列接続
より複雑なモデル
とその挙動と純をおって話が進んでいく。式は使われていない定性的な話だけれども、これらの図をきっちりと理解したうえで、式を眺めるようになれば、式の意味するところがよりはっきりと分かるようになると思う。
その先の章は少し話が変わっていて、絹糸や卵白とレオロジーとの関係が記されている。
人工的なものだけでなく生物系においてもレオロジー的な性質が巧に使われている。中高生向けの本であるけれども、色々な人にとって参考になる本であるのは確かだと思う。