泊まった宿は、ネットで見つけたもの。飲食店はネット検索せずに、捜すのだけれども、流石に宿で飛び込みは中々難しい。設備は古いけれど、接客丁寧というので選んだ宿。
その古い設備、確かに、今時あんまり見かけない鏡台がある。
鏡台の下には、古そうな冷蔵庫。中には飲み物が入っている。この辺りも昔のスタイルだ。
ところで、冷蔵庫をよく見ると、パナソニックではなくナショナル製品。
完全に20世紀という感じ。流石に衣紋掛けはないけれども(そこまで行くと昭和になっちゃうね)、床の間の脇にはブラウン管テレビと金庫と黒電話の3点セット。
使われているダイヤル式黒電話を見るなんて何年ぶりだろう。
テレビは地上デジタル放送のチューナーをつけていて、四角い画面の中に細長く現在の放送が写っている。
流石に、パナソニック製なのだけれど、下のテレビ台をよく見ると、こちらはナショナル製。
「いやー、20世紀だなぁ」とテレビの製造年月日を調べると、
実に21世紀だった。
ブラウン管テレビを20世紀においていく物とした広告が頭に残っているためか、21世紀になってからは、もっぱら薄型テレビが売られていたような記憶があったのだけれども、考えて見れば、地上アナログ放送の頃には、液晶テレビは、まだまだ高価だ。2004年の平均価格は14万もしている。この時代は大きさもそんなに大きくなかったはずだ。それが、地上デジタル放送となった2011年には5万程度に低下している。