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ミジンコ撮影の困難さに佐々木昆さんを思う

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ここのところ、ミジンコ写真を撮っている。といっても、いつ終わるとも分からない練習中というのが現状だ。
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昨シーズンは、ミジンコは入手したんだけれど、水槽を作って撮影をしようという矢先に、飛び込んで来た蚊に向けて吹きかけた殺虫剤の影響か、一夜にして全滅してしまい、そのまま、新たなミジンコを入手せぬままに終わってしまった。

ミジンコ屋さん(本当は魚屋さんらしいのだけれど、私の中ではミジンコ屋かつゾウリムシ屋さんだ)は、昨年は袋詰めの品を売っていたのだけれど、今シーズンは店で飼っているタマミジンコをその場で袋詰めして暮れる。袋の中で弱ってしまう恐れがなくあんり、また、品切れもなくめでたいところだ。

ミジンコは、その辺の緑がかった水に入れておくと増える。ゾウリムシ用に買い込んだワカマツを入れておくと、さらに増える気がする。

動きは速く、定常光のシャッター速度では止められないので、ストロボを炊いている。使っているのはフィルム時代のOMシステムのマクロフラッシュだ。OMシステムではストロボのTTL調光が可能なのだけれど、カメラのX接点でつないでいるので調光は出来ずにマニュアルで使っている。撮影したその場で露出確認が出来るし、ISO感度もある範囲で変えられるので、露光調整はそれほど困難ではない。デジタルカメラになって、この手の撮影は素人が手を出せるものになった。

フィルム時代には、ポラロイドを使う以外は、その場での露出確認は不可能だった。適正露出条件を出すのには、時間と金のかかる試行錯誤が必要だったはずで、とても気軽に出来るものではなかったはずだ。その時代に生き物のマクロ撮影を行っていたのは佐々木昆さん。佐々木さんは、膨大な試行をもとに、様々撮影条件での露光に対するデータをまとめていて、それを使っての撮影は佐々木さんの独擅場だった。オリンパスがストロボのTTL調光システムを開発したときに、佐々木さんは、開発者の米谷さんに、これで、誰でもマクロのストロボ撮影が出来るようになってしまったと言ったという話をどこかで読んだ記憶があるのだけれど、それでもTTL調光は平均測光でしかないので、暗視野画像なんかには使えないと思う。それが、デジタルの時代になって、どんな条件下でも、素人さんでも露出が取れるようになった。そしてまた、フィルム代金を気にすることなく何枚でも撮影出来る。TTL調光とは比べものにならないほどの影響がある。

とはいえ、ミジンコの撮影、いまだに練習中のわけで、フィルムだけの時代であのような写真を撮影されていた技術力とそれを支える努力のすごさを改めて感じている。

by ZAM20F2 | 2018-04-22 16:42 | 科学系 | Comments(0)
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