人気ブログランキング |

固いスメクチックから結晶へ

前のエントリーのネマチック相を徐冷すると、
c0164709_19565005.jpg

上の写真のようなのっぺりした組織が一気に成長する。これは、文献によると、層内にも周期構造のあるスメクチック相らしい。歴史的にはスメクチック液晶とは呼ばれているけれども、最近の規約に従うと、3次元的な重心位置の周期構造があるので、結晶に分類されてしまい、Cry相と呼ばれることも多くなっている。とはいえ、本当の結晶とは異なり、分子長軸周りの回転の自由度が残されていて、異方的な柔粘性結晶というか、一種のローテータ-相とでも言うべき状態だと思う。
ただ、この相は降温時のみ出現する準安定そうで、出現したかと思うと次の瞬間には結晶相が育ってしまって、
c0164709_19565007.jpg

といった状況になってしまう。
二つの写真を比べてみると、上の状態がCry相といっても、本当の結晶とは随分と違うものであることが実感できると思う。

by ZAM20F2 | 2018-11-16 20:01 | 液晶系 | Comments(0)
<< 低い 結晶→ネマチック相転移 >>