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違う気がする(特別展Ⅸ)

諏訪セイコーが出していた腕時計型液晶テレビ。
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もっとも、これだけでは画像は見えず、チューナー部分が別途必要。
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全体像は
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とヘッドフォンも付いている。
確か発売当時は10万ぐらいした品。確かに、インパクトはあったかも知れないけれども、これが日本を変えた千の技術かと言われると、違う気がする。
何しろ、現在の液晶テレビは、この品の子孫ではないからだ。この製品は、ゲスト-ホスト型の表示方式を使っていたはず。これは、液晶に色素を混ぜたものを使うのだけれども、今の液晶テレビは色素は混ぜておらず複屈折性の制御を通して表示をしている。また、この品は確かに、トランジスタを使ったアクティブマトリックス駆動だけれども、単結晶のシリコンを使っていたと思う。それに対して、今のテレビは単結晶でない、薄膜トランジスタを使っている。
液晶テレビは(それ以外の方式も含めた平板型テレビは)確かに、家庭のテレビ環境を変えているとは思うのだけれども、そこに繋がっているのは、
バックライト+3原色フィルターによるカラー化
薄膜トランジスタ(TFT)によるアクティブマトリックス駆動
の2つだと思う。前者は当時東北大の内田先生の仕事。後者に関しては、液晶テレビの最初の品として、家電メーカーの品が紹介されることが多いけれど、マッキントッシュのポータブルマシンに使われた、ホシデンのモノクロTFTが最初だというのが、業界通の話だ。出してくるなら、このあたりの品であるべきだと思う。

by ZAM20F2 | 2018-12-26 08:19 | 科学系 | Comments(0)
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