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これが男の生きる道(特別展XII)

「帰りに買った福神漬けで一人わびしく」
で始まるのはクレージーキャッツの「これが男の生きる道」という歌だ。発表年は調べられていないけれど、昭和30年代の歌だと思う。その2番の歌詞に「もらう月給は1万なんぼ」というフレーズがある。
その時代に18900円で販売されたのが、ソニーのトランジスタラジオ
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初任給比で今の感覚でいうと30から40万といったところだろうか。まあ、考えられないくらい高価な品だった訳だ。
昭和30年代といえば、ご成婚と東京オリンピック(先代)でテレビが日本の津々浦々に普及した時代。室町時代から変わっていなかったとも言われる非都市部の生活が、一気に変化したころだ。その立役者の一つが八木アンテナ
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発明当初は国内では評価されず、欧米の軍事に使われたところから逆輸入されたという話を聞いたことがある。
テレビの普及に関して評論家の大宅壮一が一億総白痴化ということを言い出して、それを聞いた八木先生が「私はそんなことのためにアンテナを発明したのではない」と嘆いたというのをどこかで読んだ記憶がある。

電車の中で目に入ってくるスマートフォンの画面はゲームであることが多いのだけれども、人間の知見を広げられる可能性のある機器が、知見を狭めるために使われるのは、その昔からの一貫した傾向であるのかもしれない。
by ZAM20F2 | 2019-01-10 08:34 | 科学系 | Comments(0)
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