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少しは分かる

ヒドロキシプロピルセルロースと水の混合物。


普通の人向けの液晶実験でよく使われる素材だ。とはいえ、大昔のエントリーでも記したように、液晶がどのような物かのデモとしては如何なものかと思う。
透明な物質を混ぜて色がつくのは不思議な事ではあるけれども、その原理をきちんと説明するのは困難だし、また、その特性を見せるのも楽ではない。


ヒドロキシプロピルセルロースの呈色はコレステリック液晶による物なので、円偏光であるはずのものである。だから、円偏光板を通すと色がなくなってしまうはずなのだけれども、左右どちらの円偏光板を通してみても、殆ど見た目が変わらない。
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これは、液晶が複屈折を持っているせいで、偏光状態が変わってしまうためだ。このため、円偏光タイプの3D眼鏡を持っていても、目の覚めるようなデモにはならない。

ただ、液晶がうまく配向した場所なら、一応は円偏光となる。瓶を回して液晶を薄く層にすると、その部分はある程度の配向は得られるようで、円偏光の符号により、見た目がそれなりには異なる。
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どうせ、デモをするなら、このあたりまでやるべきなのだろうけれども、でも、コレステリックタイプの虫の呈色が失われるのに比べると、インパクトが全然足りていない。

by ZAM20F2 | 2019-11-07 05:34 | 液晶系 | Comments(0)
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