まず昇温過程。出発は垂直配向状態。

念のため、コノスコープで確認する。

昇温すると、細長いドメインが育ってくる。とりあえず、途方にくれていたやつだ。
その後、お布団の中でうつらうつらとしていた時に、似たようなものを、前に見たことあるのを思いだした。確か、E7にキラルドーパントのS811を30%程度混ぜたやつで、なんでそんなのを観察したかというと、そのあたりで、TGBA相が出るという論文を見つけたからだった。
TGBA相はキラルな分子がSmA相を取るときに高温側で出現することがある状態で、Sm相の層構造がキラルのねじれ力に負けて、ラセン欠陥を挟んで捻じれていく状態。TGBAだとなんで昇温時にこんなフィラメント様のものが見られるかは考えたことはないのだけれど、まあ、間違いない。
さらなる昇温で、



と変化していくけれど、最後のものはコレステリック相のはず。コレステリック相の典型的な組織ではないけれども、それは、TGBAで局所配向がグダグダになっているため。
そして、昇温により

等方相へと溶けていく。

続いて降温過程。
まず、何かもやもやしたものが出てきて

続いて出てくる明るい部分がコレステリック相

ただし、これも典型的なコレステリック相の組織ではない。等方相からコレステリック相が出現するときには、分子が界面に垂直なら、フィンガープリントか疑似扇状組織に、平行なら、グランジャン組織になるはずだけれども、そうはなっていない。
ということは、等方相とコレステリック相の間に、ブルー相があることが推測される。もう少し、等方相からの転移をきちんと眺める必要がありそうだ。
降温していくと、TGBAと思われる領域が出現し、

全面を覆い、

そして、SmAの垂直配向へと変化していく。