カテゴリ:顕微系( 143 )

復刊希望

大昔にメーカーショールームに行って、あれこれと話を伺ったときに頂いた冊子。
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当時在庫のあったものを何種類か頂いた中の一冊。
このシリーズの冊子、この前ネットオークションに出ていたけれど、なんか、手の届かないような金額が設定されていた。
印刷物で再刊とはいわないけれども、PDF版をWeb公開してくれたら、随分と世のためになるとおもうのだけれど、中の人、やってくれないかなぁ…
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by ZAM20F2 | 2018-07-12 07:57 | 顕微系 | Comments(2)

スコッチクリアテープ(265nmの位相差板)

一つ前のエントリーで、265nmの位相差板を使う超鋭敏色法を取り上げた。問題の一つは265nmの位相差板をどうやって入手するかで、自作すべく雲母板を試みたのだけれど、一定の厚さで試料を愛で行くのは楽ではなく、雲母はぎ目明治ににならないと、雲母の薄皮はぎは楽ではないという印象となった。

リタデーションの少ない素材としては、スコッチのクリアテープが一部で有名だ。この品、ポリプロピレン製らしいのだけれど、セロファンテープと比べると、リタデーションは遙かに小さく、そして、2軸性が強い。斜入射光があるときは2軸性が問題となるのだけれども、オルソスコープ観察みたいに平行光線の照明なら問題ない。だいたい、雲母も2軸性で、それが位相差板として使える位だから、何ら問題はないはずだ。

というわけで、クリアテープを何枚か重ねではぎ取って、一旦を斜めに削いで平行ニコル下で赤紫になる枚数を探した。大体6枚で目的の色になる模様。そこで、ピンセットを使って、上に重なっているテープをはぎ取る。はぎ取ったものをクロスニコルで見ると、一様な黄色の着色。

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これは、265nmの位相差板としては妥当なところ。これを平行ニコルにすると、見事に赤紫になる。
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しかし、色むらが生じる。クロスニコル下で色差が見えないにもかかわらず、平行ニコルで色差が見えるのは、まさに鋭敏色効果。テープは、少しばかり不思議なところだけれども、細かい複屈折ムラがあるらしい。ただ、ピントをずらすと、一応均一な色調となる。
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そもそも、位相差板は試料とは異なる面に置くわけだから、ピントをずらして均一な色調になるなら、それなりに使えるかなぁと思っている。
ところで、複屈折ムラだけれど、クロスニコルで消光位置にして観察すると、均一に消光せずに明暗ムラが生じる。

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この画像は、上のものより20倍程度露光を増やしている。同じ露出なら、ほぼ真っ暗になる。
さて、光軸が揃っていて、ただし複屈折値にムラがあるなら、この条件で完全に消光するはずだ。しかし、明暗ムラがあるということは、光軸方向がばらついているということを意味している。これは、かなり予想外の出来事だ。というのは、この手のテープは長手方向の強度を増すためにフィルムを引っ張って(延伸して)ある。普通は、一方方向に延伸する一軸延伸されていて、その場合には光軸方向には普通はムラはできないと思う。

このフィルムの光軸はテープの長手から傾いた方向にある。
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下の真っ黒のところは何もない部分で、上がテープのある部分。境界線は長軸に平行ではなく見事に傾いている(これに対して、普通のセロテープは長手方向が光軸だ)。光軸がテープの長手からずれているのは、使っている物質の特性かなぁと長らく漠然と考えていたのだけれども、どうも、それは完全な間違いで、このテープは1軸延伸ではなく、2軸延伸で作られているのではないかという気がしてきた。それなら、このテープが2軸性を示すことも理解出来る。

世の中奥が深く、そして、身近なところに、そのヒントが隠されているものだ。

さて、テープの枚数を倍にすれば普通の鋭敏色板となるはずだ。というわけで、倍の枚数のものも作ってみた。
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下半分はテープがない。ここに鋭敏色板を入れると、色が入れ替わる。実は、上のテープは、鋭敏色板とリタデーションが相殺する角度に入れてある。消光はなかなか完璧で、この厚さでほぼ530nmのリタデーションになっていることが分かる。
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このテープ、1枚あたりのリタデーションは約45nm。ということはブレースケーラー的なものが試せないかと思案中。

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by ZAM20F2 | 2018-06-18 07:44 | 顕微系 | Comments(0)

260nm鋭敏色板(超鋭敏色法)

大昔の応用物理学会誌に日本光学の上野正さんによる「偏光板を使用した偏光顕微鏡」という記事がある。ニコンのPOHに関する話なのだけれど、その中で対物レンズの歪みについては久保田廣さんの開発した超鋭敏色法を用いてチェックしている旨の記述があった。
鋭敏色といえば、通常は530nmの位相差板による赤紫が、わずかな位相差の変化により色調変化を起こす手法だけれども、それに超が着くのはどのような方法かと興味をもって、久保田さんの論文を探してみた。
さて、その方法は、通常の鋭敏色板の半分の位相差の265nmの検板を用いるという手法。もっとも、この検板をクロスニコルの間に入れても、弱い黄色系の着色で、位相差変化による色調変化は少なくて、全然鋭敏ではない。ところが、クロスニコルだった状態を平行ニコルにすると、赤紫の偏光色が現れる。265nmの位相板を平行ニコルに挟むと、265nmの倍の530nmのところが透過率0となって、クロスニコルに530nmの位相差板を挟んだときと類似のスペクトルになるというわけだ。
これだけだと、感度は同じになりそうだけれど、これに、たとえば10nmの余計な位相差が加わった状態を考えると、530nmの位相差板では540(520)nmの偏光色になる。これに対して、265nmの位相差板は275(255)nm板になるけれど、この時に、透過光が0になる波長は、それぞれの倍の550(510)nmとなり、普通の鋭敏色板より色調変化が大きくなる。
これは面白いと試したくなったのだけれど、問題は265nmの位相差板の入手方法。
この波長の位相板、正確には266nmの位相差板だけれど、実は世間では普通に売っている。Nd:YAGレーザーという、波長が1064nmのレーザー用のλ/4板、あるいは、その倍波の532nmのグリーンレーザー(緑のレーザーポインターは大体これだ)のλ/2板が転用可能なのだ。ただ、問題は、業務用として使うんだったら問題ない価格でも、趣味として使うには少しばかり高価。頼りのネットオークションはというと、単体で出てくるのは見たことない(どこかの部品に組み込まれているのは、探せばあるかもしれない)。
というわけで、なんとか265nm位相差板を作らなければならない。というわけで思いついたのが雲母の薄板をはぐこと。偏光顕微鏡の検板も雲母を使ったものがあるはずなので、何とかなるだろうと、絶縁体板の雲母板(10枚で100円程度だ。送料の方がはるかに高く付いた)を買い込んではいでみた。
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背景が白なのは、平行ニコルだから。で、鋭敏色周りの黄色から紫を経て青まで見えているけれども、雲母の一枚(だと思う)毎の色調の差がよく見えること……
とりあえず、雲母は断念して、スコッチのクリアテープでやってみるかと思案中。
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by ZAM20F2 | 2018-06-13 08:10 | 顕微系 | Comments(0)

少し違う

ホットステージを使う場合は、超長作動の対物レンズが必要になるのだけれど、当然のように、コンデンサの方も長作動のものが必要となる。ところが、ニコンさんの正立用の長作動コンデンサの作動距離は10mmしかない。某M社のホットステージも、自作のホットステージも試料面まで15mm程度はあるので、作動距離が足りない。米国の液晶研究者が起こした企業さんでは、作動距離が20mmでニコンにもオリンパスにも装着できるコンデンサを売っているのだけれど、新品は手に届く値段ではないし、ネットオークションに出てくるのは見たことない。こんな話を顕微鏡に詳しい人に話したら、ニコンの倒立顕微鏡用の長作動コンデンサが正立にも装着可能と教えてくれた。
幸い、こちらはネットオークションにも出ることがあるので、入手して便利に使っていたのだけれど、当然のように予備が欲しいなぁと思っていたら、少し前にオークションに出ているよと教えてもらって、めでたく2つめが手元にやってきた。
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眺めると、一方はPhase Contrastで、新しく来たのはPhase Contrast-2。違いは何かと眺めてみると初代はPh-LからPh-3とO、Aのターレットだけれど、2代目はOがなくなってPh-4がついていた。それ以外に、位相差の部分を眺めてみると
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初代が完全なリングなのに対して、2代目名は
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3カ所の支えが着いている。少し角度をかえると、2代目は
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リングの間には何もなく穴であるのに対して、初代は
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ガラス板に遮光板が取り付けられた構造になっている。
比べてみると、初代の方がコストがかかる作りになっているような印象。あるいは、単に、2代目で使われているような打ち抜きが出来なかったせいかもしれないのだけれど、ニコンの顕微鏡の変化の流れを見ていると、2代目の方が低コストなんじゃないかと感じてしまう。

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by ZAM20F2 | 2018-05-10 08:46 | 顕微系 | Comments(0)

暗視野風

水槽は前と同じ1.5mm厚で顕微鏡撮影。位相差用のコンデンサを使っているので、対物のNAより大きなリングを選べば暗視野風になる。
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とはいえ、以前のマクロ撮影の暗視野的な照明と随分と違った印象。露出の違いではなく、光線の違いのような気がしている。
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by ZAM20F2 | 2018-04-26 07:47 | 顕微系 | Comments(0)

要検討

前のエントリーのミジンコ写真はマクロレンズで撮影したもの。今回は顕微鏡での撮影を試みた。
使っている顕微鏡の光源部分には光学系はないので、ハーフミラーを使って通常光源とストロボ光が両方とも本体に入るようにすれば良いかなと思っていたのだけれど、ハーフミラーを入れると光源までの距離が離れすぎてしまい、均一な照明にならなかった。
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ハーフミラーの幅を狭くして光源を近づけられるようにするとかも考えたのだけれど、ストロボヘッドはかなり大きいので、それでも、どこまで近づけるかは分からない。というわけで、とりあえず、コンデンサの下に拡散板を入れてみた。
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今回の水槽は厚さ1.5mm。前回の写真は厚さ1mm弱なんだけれど、それだと、大きめのミジンコが引っかかるような印象があり、少し厚めにした。深さの分だけ、ピンぼけが生じやすくなり、歩留まりがさらに下がっている。

光学系・水槽の厚みなど、検討事項の山だ。

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by ZAM20F2 | 2018-04-24 07:43 | 顕微系 | Comments(0)

楔型検板

だいぶ昔に物珍しさにつられて入手した楔型検板。使う当てもなく保存されていたのだけれど、少し前に、「こんなこともあろうかと、用意していたんだ」などという科白出てくる状況が訪れ、他の人に、やっている内容を説明するのに、楔型検板が知られていない存在だから、どういうものかを示す必要があり撮影することにした。
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これは、偏光板の上において、カメラに偏光フィルターをつけての撮影。
周囲が暗すぎるかなとおもって、MTの灰色のテープを貼ってみた物。
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このような経験を経て、不必要としか思えない部品が増殖していく……。
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by ZAM20F2 | 2018-03-13 07:28 | 顕微系 | Comments(0)

おまけじゃないものを測る

おまけの測定と、ほぼ同じ時期にミクロワールドサービスさんの本日の画像に22mm角のカバーガラスの厚みを測定する記事が掲載されていた。そちらも、ほぼ170ミクロンの測定値。顕微鏡の対物レンズの指定カーバーガラス厚が0.17mmであることを考えると、当たり前のようにも思えることではある。

でも、ミクロワールドサービスさんのテストプレートのRL-TESTの説明を見ると,0.14~0.15の選別されたカバーガラスを使っているとの記述がある。伝え聞く話では、ミクロワールドサービスさんのところで紹介されているツアイスとソーラボから供給されるようになるまでは、0.17mmのカバーガラスは入手困難な品であったのだそうだ。
というわけで、マツナミの普通のカバーガラスを測ってみることにした。
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箱を見ると、厚みは0.12~0.17となっている。そういえば、大昔の顕微鏡の本には、カバーガラスの厚みを計測する道具が紹介されていたのだけれど、最近の本には、そんな道具は記載されていない。技術の進歩でばらつきが減って計測の必要性がなくなったのかと思いたい気もするのだけれど、箱をみると、だいぶばらつきが許容されている。とりあえず、無作為に3枚取り出して測ってみた。
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3枚とも、0.17よりはかなり薄い。頑張って測ると0.17に近いのもあるかもしれないけれども、規格の一方の端なので、率は悪そうだ。
それにしても、顕微鏡の本に、あれほど170ミクロンから厚みが10ミクロン程度ずれただけで画質が劣化すると書いてあるのに、それより薄いものが普通に供給されていたのは理由のあることなのかしら。何しろ、スライドガラスではなく、1mm厚のガラス越しの観察が普通の世界の住人なので、高NA観察については実感を持っては語りにくい。試料がカバーガラスに密着していないような封入では、カバーガラスが少し薄めの方がよいのかなどとも考えては見たのだけれど、どうなのかろうか。



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by ZAM20F2 | 2018-01-21 11:00 | 顕微系 | Comments(0)

おまけを測る

おまけのカバーガラスの厚さを思わず測ってみた。使ったのは、中古で買い込んだ計器。
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えっと……170ミクロン±5ミクロンのはずなのだけれど、規格外だ。思わずもう一枚測ってみる。
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こちらも規格外。こうなると、カバーガラスのせいか、何かを挟んでいるのか、計器が狂っているのか分からなくなる。
で、別の物を引きずり出す事になる。
こちらは、構造上、長期間での狂いは少ないだろうと思える。
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こちらだと規格内。もう一枚は
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一応規格内。差を見ると、先ほどと同じなので、どうやら、最初の計器が3%弱狂っているとみるのが正しそう。ブロックゲージがあれば、校正値をだせるかなと思うのだけれど、さすがに持ち合わせがない。



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by ZAM20F2 | 2018-01-18 08:41 | 顕微系 | Comments(0)

夏のせい

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顕微鏡用のLED光源。黒い放熱板の方が青色励起のLED、アルミ色の方が紫励起LEDだ。両方とも9Wなのだけれど、紫励起の方は放熱板がかなり温度が上がってしまって、冷却ファンが必要かなと思って、そのまま放置していた。
最初は、紫励起の方の効率の悪さ故かと思っていたのだけれど、それだけでなく、夏で外気温も上がっていたのも影響したようで、青励起もそこそこの温度になっていた。冬になって紫励起を久しぶりに点灯したら、生ぬるいくらい程度で収まっているので、顕微鏡光源に使うことにした。AC100Vの冷却ファンも安いのは入手しているので、夏になったら組み合わせるつもりだ。
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電源はネットオークション経由。
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25Vで1A出る直流安定化電源で、メーターの最小メモリが10mA程度の物があれば問題なく点灯する。
実は直流安定化電源はもう一台ある
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こちらは、サードパーティーの充電池から充電池部分を抜いた物に接続されていて、EM5-MKIIを動かしている。
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by ZAM20F2 | 2018-01-03 18:23 | 顕微系 | Comments(0)