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作図過程

ネガから元図面(のようなもの)へと遡ったけど、ここからは、時間系列で。

まず、方眼紙などで下書きを鉛筆でして、その上にトレーシングペーパーを重ねて、ドラフティングテープなんかで固定する。最初に枠線を書き込む(最初じゃなくてもよいけど)
作図過程_c0164709_17520332.jpg

続いて、測定データを書き込んでいく。
作図過程_c0164709_17521406.jpg

測定データに沿った線を書き込むのには自在定規を使う。
作図過程_c0164709_17521809.jpg

自在定規がなかった昔は、雲形定規を組み合わせて使っていたらしい。
それから、文字の書き込み
作図過程_c0164709_17523033.jpg

この部分は0.5mmの製図ペンとステンシル。薄いブルーなのはステッドラーの品。かつては、ステンシル用の滑り止めがついた金属製定規を使っていたのだけれど、方向不明なので、適当な木材を使っている。
外側の文字は0.8mmの製図ペンで。こちらは、ロットリングの普及品。
作図過程_c0164709_17523423.jpg

# by ZAM20F2 | 2021-01-30 17:59 | 物系 | Comments(0)

二段前

複写でネガを作るのには、もちろん原図が必要である。原図は、製図ペンを用いて書いていた。
二段前_c0164709_20502026.jpg

これは、さすがにネガの原図ではなく、ネガを元にして作った図面。トレーシングペーパーの上に、2種類の千の太さの製図ペンを使って書いている。

しばらく前にドロップコンパスを出した時に、久しぶりに製図ペンにインクを入れたと記したけれど、実に、この作業のためだった。
# by ZAM20F2 | 2021-01-26 20:53 | Comments(0)

短信:違う気がする

 東京都は22日に保健所に濃厚接触者の追跡を縮小する指示を出していて、それとほぼ同じタイミングで、ピーク減少後に平坦になっていた新規感染者数が減ってきている。さて、現在の傾向は本当に減っているのか、縮小の影響なのだろうか?
 縮小指令が出たのは、自宅待機者などのフォローのためらしい。それに関して自宅待機者が出かけなくてよいように1週間分の食料を配給し始めたという話が出ていたけれど、気になるのは、食料と一緒にパルスオキシメータの貸し出しもされているかどうか。血中酸素飽和度が低下しても息苦しさを感じない場合があるようなので、医者の目が直接届かない場合には数値でモニターする必要があると思うのだけれど、どうなっているのだろう。

# by ZAM20F2 | 2021-01-25 21:08 | Comments(0)

一段前

青焼きスライドを作るのには、35mmのネガフィルムが必要だ。青焼きスライドで示したもののネガフィルムは見つからなかったけれど、別の物なら残っているのがあった。
一段前_c0164709_16302718.jpg

白黒フィルムを使ったことのある人は、コマ送りの部分が透明なのを不思議に思うのではないかと思う。普通のネガフィルムは強い光が部分的に入った時に、他の部分に影響してしまうのを防ぐために、ベースが着色している。でも、このフィルムは着色がない輻射複写用の特殊なフィルムだ。普通のフィルムに比べてコントラストが強く、白と黒がはっきりする。現像液もコントラストが強くなるものを用いるのだけれど、あえて、超低コントラストの現像液を使うと、普通の写真にはなる。

ところで、輻射をするには、原図が必要なわけで、それはこの続きに。
# by ZAM20F2 | 2021-01-24 16:36 | 物系 | Comments(0)

青スライド

ツイッターの片隅に昔の学会発表の話が出ていた。昭和の御代には、学会発表で35mmスライドなんか使われていて、その時には図表は青スライドがよく用いられていた。
青スライド_c0164709_20400381.jpg

記憶の限りで小西六からカラーフォイルという名称で売られていた。といっても、直接これでスライドを作るのではなく、まず、原図をミニコピーで輻射して、そこから密着焼き付けをする。露光は紫外線、そして、アンモニア蒸気で現像する。
残念ながらカラーフォイルも、ミニコピーももはや現行商品ではなく、再現できない物となっている。


# by ZAM20F2 | 2021-01-22 20:45 | 物系 | Comments(0)