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北緯50度の街の国からの郵便物

 北緯50度の街がある国から郵便物がやってきた。切手の代わりに送料分のシールが貼ってある。
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シールにはモノトーン印字で、送り主のロゴが入っている。北緯50度の街よりは随分と南の方にある小さな街の小さな会社からの郵便物だ。

 HAFF社は高級コンパスを作り続けている(私の知る限りで)世界唯一の会社である。現在では極東の島国には、HAFF社の代理店はないので、流通在庫(もし、あればだけれど)を探す以外には極東の島国の店で新品を入手する術はない。とは言え、このネットの時代なので、HAFF社も自社サイトを持っており、そこを見れば現行製品と価格、そして連絡先が記してある。でも、支払い方法は銀行振込のみとなっている。ということは…極東の島国からだと、意味なく高い海外送金手数料を取られるわけで、よほど多量に買い込まない限りは、非常にコストの悪い買い物になる。

 というわけで、HAFF社のある国に行く機会があるなら、現地で入手する事を考えることになるわけだけれども、これは、実際にはかなり困難な模様である。北緯50度の街はHAFF社のある国にあるのだけれど、HAFF社に問い合わせたところ、北緯50度の街には販売店はないという。そこで、北緯50度の街から電車で小一時間ほどの大きな街の販売店を問い合わせたのだけれど、そこにもないと言われた。

 途方にくれていたら、先方から、北緯50度の街で銀行に行って少額小切手をつくってそれを郵送してくれれば、発送するとの連絡が来たの。でも、観光ではないので、昼に街をあるく時間はないし、銀行の窓口でどうやって目的の物を作るのかも定かではない(旅行ガイドも、そんな状況は想定していないのでやり方は書いていない)。しょうがないから、少額小切手を作るもとになるものを直接封筒に押し込んで送ってみた。極東の島国だと専用封筒でないと、いけないことになっている手法だけれど、北緯50度の街がある国の郵便システムがよく分からないので、封筒に手紙と一緒に入れて郵便局に持って行き、窓口のおじさんに言われた金額を払って送って貰った。今回は、郵便事故があっても、まあ、あきらめきれる程度の金額の買い物なので、それで済ませたけれども、製図フルセットなどを頼もうと思ったら、この方法は使いたくない。代金は、極東の島国までの送料も含めて、事前のやり取りで分かっていて、紙だけでちょうどすむ金額だったのが幸いしている。もし、金属製品を封筒に入れる必要が生じる額になったら、適当なパーツを加えて端数を無くす努力をした方がよいかもしれない。
入金確認のメールのあと、極東の島国まで封筒がやってきたわけだ。

それにしても、今回の経験で分かったことは、HAFF社はまだ製図器具をつくってはいるが、本国でももはや普通には流通していないということ。かなり絶滅が危惧されるという印象がある。HAFF社のある国にいく機会があるとしても、今回のような手法で極東の島国への郵送を依頼するか、あきらめて、極東の島国から銀行振込をするのがよい手法のようだ。

ところで、今回取り寄せたものの一つは
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これ。ドロップコンパスの針だ。少し前にネットオークションでドロップコンパスを入手したのだけれど、針先が微妙に曲がっている感じがする。針を回すと先頭部分の光の映り方が変化する。僅かだけれど曲がっているわけだ。やってきた針に付け替えたところ回しても変化はしないようになった。なかなか気分がよい。
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by ZAM20F2 | 2012-09-09 19:03 | 物系 | Comments(0)

半絶滅種:ロットリング社Quickset Compasses

ロットロング社の製図ペン用のQuickset Compassesである。
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最近の品は、合体ロボットみたいにごつくて、中車タイプなのだけれど、これは、大型スプリングコンパスに工夫を加えた物。ギアの部分を拡大すると
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なのだけれど、微調用調整つまみは下にずらすことができ、そうすると自由に開閉できる仕組みだ。
この品は元々はHAFF社のものでOEMでロットリングが出しているのだろうと思う。HAFF社のWebには現在でも、このタイプの普通のQuickset Compassesや、製図ペン用のもの(ただし、少しペンホルダーの部分の細工が違うようだ)が掲載されている。
そういう意味では絶滅はしていないのだけれど、でもHAFF社は日本に代理店はなく、クレジットカードの受付はないので、海外銀行送金しか支払い方法がないという状況で、取り寄せるのにはかなりの根性とコストが必要だ。
ちなみにHAFF社があるPfrontenはドイツ南部。人口1万人に満たない小さなところらしい。近くにはフュッセンがある。フュッセンには極東の島国に姉妹都市があり、その付近でProftenに近い人口の町を探すと昭和村あたりになる感じだ。

この品はネットオークション経由。欧州古道具屋の発掘品らしい。
by ZAM20F2 | 2012-08-12 09:25 | 物系 | Comments(0)

絶滅種 ロットリング社 パラレルコンパス

ロットリングのパラレルコンパス。先端を拡大すると
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と足を開くと角度が変わるのだけれど、足を閉じた状態では
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平行性を保っていると、針と鉛筆の間が空いてしまい、小さな円を描けない。そこで、
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足の上の方についているネジを緩めると
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と先端の角度を変えられるようになっている。これで、垂直性は崩れるものの、小さな円も描けるようになる。
この凝った作りでは、低コストが求められる世の中で生き残れないよなぁとしみじみと思う。
by ZAM20F2 | 2012-07-10 06:53 | 物系 | Comments(0)

絶滅種 ロットリング社 パラレルコンパス

随分と昔に平行開脚コンパスの写真を出したけれど、これは、ロットリング社の同様の品
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開脚すると
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と先端の針と鉛筆部分が紙面に垂直に落ちるようになる。針や鉛筆部分はねじ込みになっていて、鉛筆ホルダーの代わりに製図ペンをつけるこおができる。
倍率を合わせるために、閉脚状態の写真が小さいので、もう少しクローズアップ下のを下に示す。
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それにしても、なかなかごっつい作りだ。
by ZAM20F2 | 2012-07-08 17:12 | 物系 | Comments(0)

絶滅種:瑞西ケルン社ドロップコンパス

同じく製図セットに入っていたドロップコンパス
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割と普通の形態をしている。バネのところにサビが出ているので手入れしなくては…
ちなみに、手元にあったケルン社のは
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と四角いボディー。
by ZAM20F2 | 2012-07-03 22:17 | 物系 | Comments(0)

絶滅種:瑞西ケルン社 スプリングコンパス

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ケルン社の製図セットに入っていたスプリングコンパス。ケルン社のコンパスというと
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のように、きれいなメッキがかかっている近代的なものというイメージが強かったので最初に見たときは、別のメーカーの品が混ざっているのかとも思った。でも中車にKernの刻印があり、そうなんだと思った。確かに、リーフラーでもこの手のスプリングコンパスは作っているので、おかしくないといえばそうなのだけれど…
by ZAM20F2 | 2012-07-02 21:29 | 物系 | Comments(0)

絶滅種(多分): 簡易測量器

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簡易測量器だと思う品物である。
写真からはよく見えないが、手前のアームには小さな穴が開いており、奥のアームには、スリットの中央にワイヤーが貼ってある。穴から目標物とワイヤーが重なるように方向を調整して線を引く。別の目標物でも同様のことをすれば、目標物間の角度が紙の上で再現できるのである。もちろん、その前に紙の上に基準線を引いておいて、その一端で線が交わるように角度の測定をしなければならないのだけれど、とにかく、三角測量の原理を実際に試すことができる道具である。

こんなものがなんで家にあるかというと、少し前にネットオークションに出ていたからである。というのは、嘘ではないけれども、真実からはほど遠い言い方で、何しろ、こんな事を言い出したら、ネットオークションに出ているすべてのものを落札しなければならなくなる。この品は、小学校(だと思う)理科系教材を随分と放出していた人の出品物の一つで、私以外には入札はなかったところをみても、上の言い方がいかに真実からほど遠いかが分かるというものだ。

では、何故応札してしまったのかというと、大昔、小学校の算数の時間に、これを使って、校舎の屋上から運動場を挟んだ建物の側面の長さを求めようとしたことがあったから。側面の長さを求めるのには、こちらの屋上の上に適当な長さの基線を作り、その両端で向こうの建物の両端へ向かう線を引いて、台形を作り出して、その辺の長さを測った後に、紙の上の基線の長さと実際の基線の比をかければよい。そうして、ちびっ子たちが出した値は、その作業を見ていた大人が目測で推定した値よりも実際の値から外れていて(測定後に運動場の反対側まで行って、巻き尺で長さを実測した)、「何やっているんですか」とお叱りをうけたのだった。

そんな記憶がよみがえった結果として、まじめにやったら、どの程度の精度がでるのだろうと思って、ぽちってしまったわけだけれど、考えてみれば、下の製図板やら三脚のないと測量ができないわけで、使う当てがない状態になっている。

話は変わるけれど、最近の初等・中等教育では、測量ごっこなどはやるのかしら。図形の相似の応用としては面白い課題だとおもうのだけれど、高等学校の課題研究での測量などを見ていると、GPSやらレーザー測距儀なんかを使っているような印象が有り、こんな素朴な道具でやっているような気があんまりしていない。もちろん、それは、裏を取っていない勝手な思い込みではあるかもしれないのだけれど、一般論として、学校教育で使われる道具類も、随分と進化して使い勝手がよくなっている気がする。

それは、悪いことではない面をもちろん持っているのだけれど、その一方で、やっていることの具体的な中身を見えにくくしているような気がする。たとえば、GPSやらレーザー測距儀を使えば、こんな素朴な道具を使うよりは、はるかに正確な測定が可能になる。そして、レーザー測距儀を使えば、3辺測量という原理の理解には問題はないのだけれども、ボタンを押して出てきた値をメモして、それで終わりとしていると、測定ということに対する何か重要な要素が欠落してしまっているような気がするのだ。その何かは、「楽しい科学教室」に欠落している何かと同じようなものである気がする。

※箱には島津製作所納入と記してあるけれど、本体に丸十のマークがないので、恐らくは島津さんが代理店としてまとめて納入した品なのだろうと思う。
by ZAM20F2 | 2012-06-20 21:38 | 物系 | Comments(3)

絶滅種:Rotring社 製図ペン用ドロップコンパス

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これはステッドラー社の製図ペン用ドロップコンパス。製図ペンの代わりにシャープペンシルホルダーをつけている。オーソドックスなドロップコンパスの構造の先端部分に製図ペンをつける部品を作り付けたような構造だ。
そして、これがロットリング社のもの、その1
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ステッドラーと比べると、取り付け部分が針の反対側に行っており、全体としてすっきりした感じになっている。
とは言え、まあ、普通のドロップコンパスの範疇に入っている。
この二つに対して同じくロットリング社の
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は異彩を放っている。製図ペンは基本的に紙面に垂直に使うもので、これは、それを忠実に守ろうとした結果として、針がカーブを描く作りになっている。2番目に載せたのとの関係はよく分かっていないのだけれど、なんか、下の方が初代で、原理に忠実に作ったけれど、やり過ぎで、コストの面から上のバージョンが開発されたのではないかと勝手に思っているのだけれど、どうなのだろう。
by ZAM20F2 | 2012-05-06 09:36 | 物系 | Comments(4)

現行商品

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昨日のと似ているけれど、こちらは現行商品。上から見ると
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金融電卓というジャンルの商品である。初代が出現したのは1980年代初頭。
それにしても、30年前の設計の電卓が現役というのも驚きだし、そもそも金融電卓というジャンルがあるのも、極東の島国の住人からすると不思議な気分がする。
そういえば、この電卓についていた日本語冊子の中の例題には「おじさんから**の金利で**借りた場合に…」などという例題があった気がする。
by ZAM20F2 | 2012-04-24 21:08 | 物系 | Comments(0)

復刻版

このご時世に30年も前の電卓が復刻された。予約し損ねたので入手はあきらめていたのだけれど、物好きの数はそれほど多くはなかったらしく、なぜか入手してしまった。
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正面から見ると
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ポケットサイズの関数電卓が世に出たのは1972年のことらしいのだけれど、これのオリジナルはその10年後。
by ZAM20F2 | 2012-04-23 21:31 | 物系 | Comments(0)