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工業用綿棒

前のエントリーで、渋谷ハンズは開店当時は、すごい刃物をおいていたと記したけれど、少し前に、新宿店が開店当時に高級ピンセットの品揃えが良かったと呟いていた人がいた。そう言われれば、いろんなピンセットおいてたなという気もするのだけれど、個人的には、それ以上に、綿棒に目がいっていた。綿棒といっても、衛生用品で扱っているのではなく、工業用綿棒。

とりあえず、手元に残っているのは、妙に細い品と、軸がアルミのもの。
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まだ残っているところを見ると、買ってはみた物の、そんなに活躍した訳ではないことになるけれども、こういった品は、通常は、まったく役に立たず、でも10年に一回くらいは、それがあるとないとでは、大違いという状況が生じて、そういう時に、「こんな事もあろうかと思って、これを用意していたんだよ」などと嘯きながら(本当は、面白いから買っておいただけだ)出してみせる品だから、単に、今のところは機会に恵まれていないという話なので、決してムダな買物ではないのである。

それにしても、新宿ハンズから高級ピンセットがいなくなったのと同じように、工業用綿棒もいなくなっていると思う。そりゃ、簡単には売れない品だけれども、渋谷ハンズと併せて(池袋ハンズは記憶の範囲で、開店時から特別なものはおいていない店の気がする)、普通の品しか置かなくなっているように思える。商売上は当然なんだろうけれども、見て楽しむ側からすれば、どんどんとつまらない店になっている。普通には見られない品を置いて、お客の視野を広げるというのは、売上げにはつながらなくても、店としての立派な社会貢献であると思うんだけれどね。

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by ZAM20F2 | 2017-11-19 14:23 | 物系 | Comments(0)

非流通在庫(II)

森平さんでははさみとカタログの他、60匁のダルマ玄翁を買込んでいる。この品も森平さんが鍛冶から直接入手しているみたいなので、非流通在庫だ。
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玄翁本体に銘はないのだけれど、持ち手の端にゴム印で「重族」と押してある。Web上も重族のダルマ玄翁としてあがっている。
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重族は、今は存在していない東京鍛冶みたいなのだけれど、Web上には情報が殆どない。古道具やで品切品として出ている小刀の頁には昭和40年頃の東京鍛冶との紹介があるだけ。重族の鉋を研いだ人のWebでは、地金部分が一部鋼化している面白い組織で、研ぎにくかったとの感想はあるけれども、重族の銘に関する情報はない。

そんな中、森平のWebで重族の玄翁を見つけて、さらに不思議に思ったのだ。というのも、玄翁は小刀や鉋なんかとは随分と違う分野で、一つの銘で両方出ているなんていうのは、あんまり見た記憶がなかったからだ。森平さんで聞けば、そのあたりの事情が分るのではないかと思案した次第。

残念ながら、古い銘だという話で、どこで、いつ頃まで仕事をされていたのか分らなかったのだけれど、話の印象からすると、1人の鍛冶屋さんではなく、鍛冶グループの銘であったのかもしれないようだ。

森平さんのカタログでは、重族銘で釿が出てくる。釿は柄に付ける部分が袋状に穴があいた構造で、何となくだけれども、玄翁につながる要素もあるような気もする。

ところで、なんで重族にこだわっているのかというと、手元に重族銘の小刀があるからだ。渋谷のハンズで買込んだ品だと思う。
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渋谷のハンズが開店したときには、武蔵国水心子藤原良明の小刀がごろごろ転がっていたし、左久作の小刀や槍鉋もおいてあった。手の届く値段ではなかったけれど、今から思えば、借金しても買占めておきたかった品々だ。

重族の小刀は、それらみたいに特別展示はされていなかったけれど、他の刃物と一緒に和式刃物のショーケースにずっと入っていたように思う。それをだいぶ立ってから(その頃には、もう、良明も、久作もなくなっていた)気に入って買込んだ。

ただ、その謂れが分らなかったから、アイヌ神謡集のホテナオに出てくる炉縁魚のように由来を求めている次第。


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by ZAM20F2 | 2017-11-16 08:12 | 物系 | Comments(0)

流通在庫(2)

Webショップは、捜し物が明確な時には効率的かもしれないけれど、多くの人の目にさらされるだけあって、本当の掘り出し物が見つかることは少ない。その点、ふらふらと入り込んだ店には、この前の三つ葉印の事務鋏など、幻の品が眠っていたりする。
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この鋏は、幻というほどではなさそうなのだけれど、森平さんにふらふらと出かけた時に入手したもの。普通の、きちんと作ってある事務鋏だ。
この鋏にしても、菊秀さんや三つ葉印さんの品にしても、現在普通に売られていて実用的に十分な機能を持っている鋏の倍から数倍の値段だ。もっとも、この価格差は今に始まった話ではなく、これらの鋏が普通に売られていた当時も、文房具屋で普通に売っている事務鋏に比べれば遙かに高価な商品だったはずだ。それにも関わらず、当時は商品として成り立っていたのは、低価格の鋏の品質がよくはなかったからかなぁという気がする。そういえば、子供のころ使っていた鋏類は、カシメが緩んで注意して使わないと、まともに切れなくなることもあったような気もする。
そうすると、より安価な製品の品質が向上したことが、これらの高級鋏の需要を減らしていったという話なのかもしれない。低品質と最上品質だったら、高い金を払って最上品質を求めるけれども、そこそこ上品質と最上品質だったら、多くの場合は、そこそこ上品質で満足するわけだから。
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by ZAM20F2 | 2017-11-10 08:09 | 物系 | Comments(0)

流通在庫(1)

菊秀銘の鋏は身に覚えがないのだけれど、身に覚えがあるしたもある。しばらく前に、謄写版原紙を出したけれど、それにくるまれていたゴム切り鋏
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小振りだけれど、なんか格好いい品。これは、ネットで見つけて買い込んだのだけれど、そのときに探していたのは
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博多鋏系なのかなと思うけれど、刻印は
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三つ葉印さんの品だ。
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by ZAM20F2 | 2017-11-09 08:09 | 物系 | Comments(0)

頭痛の元

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三つ葉印の鋏を黒背景で撮ってみた。
眺めているうちに、前のエントリーであげた刃物あそびさんのサイトに、銀座菊秀にも上質の国産鋏が置いてあると書いてあったのを思い出した。
上質の鋏は製図器や計算尺と同じように、かつては、それなりの店には存在していたけれど、今は流通在庫のみとなっている。菊秀さんにまだ在庫が残っているか分からないけれど、保護に行こうかなぁなどと思いながら、とりあえず、三つ葉鋏をしまおうと、箱を取り出したら、中に見慣れない鋏が入っている。
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まったく記憶にないのだけれど、しげしげと眺めると、
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菊秀さんの刻印……
と言うことは、すでに、菊秀さんに行って、保護活動をしていたということですよね…………
まったく記憶にない……………………
なんか、頭が痛くなってきた。
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by ZAM20F2 | 2017-11-05 08:53 | 物系 | Comments(0)

かわいげなし

前のエントリーで振り子の街は購買力があると記したけれど、ふらっと覗いた金物屋さんにも、その気配があった。
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奥の方の包丁コーナーには、正本がごろごろと並んでいた。まあ、ごろごろとあるということは(最近は)そんなに売れていないということなのかもしれないけれど、でも、これだけ取り寄せているということは、わざわざ買う人々が存在しているということ。

まあ、正本の包丁は、料理で飯を喰っている人も使うような品だから、普通の人の購買力とは直接つながりがないのかもしれないけれど、でも、この店には、何気なく三つ葉鋏もおいてあった。
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なかなかコンパクトな一品。「刃物あそび」の「上質なはさみの衰退」に取り上げられているやつだと思う。良い鋏なんだけれど、問題が一つあった。
値段にかわいげが見当たらないのだ。
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眺めるだけ眺めて、買わずに帰ろうと手に取ったら、驚きましたとも、思っていたより遙かに軽い。刃が薄く作ってあって、でも、しっかりしている。なにしろ、2007年レベルで既に消失しかけている品。それから10年たって巡り会うのは奇跡に近いのかもしれない。というわけで、方針を変更した。
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by ZAM20F2 | 2017-11-03 07:53 | 物系 | Comments(0)

ezSpectra 815Vを用いた顕微分光測定

ここのところ、ezSpectra 815Vの記事がないのは、一通りは遊んで癖はだいたい分かった気になっていて、新しいことをしていないためだ。今後は、知り合いの学校の先生などに見せびらかして遊ぼうと思っているのだけれど、そうなると、ブログで情報が非系統的に上がっているよりは、どこかに、系統的に纏めて出しておいた方が良いような気もしている。
さて、新しいことはしていないけれど、大分前に偏光顕微鏡に取り付けて測定を行っていたので、その結果を出すことにする。
偏光顕微鏡は、有限系の古いもの。直焦点でCマウントが取り付けてあるところにmtテープでezSpectra 815Vを仮固定した。角度は検光子に対して45度程度にしている。なお、拡散板は非装着である。
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拡散板をつけていないのでベースのスペクトルはでこぼこがある。ベースのスペクトルは検光子固定で偏光子を90度回転している。350nmあたりが浮き上がっていないのは、顕微鏡には熱線カットフィルターがついていて、長波長側をカットしているためだと思う。

この状態で、λ/4板を測定した結果。
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続いて鋭敏色板の測定結果。
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両方とも凸凹していて、まともに測定できている気がしない。大昔にこの世代の顕微鏡筒で分光測定を試みた時は、顕微鏡鏡筒で何らかの干渉による凸凹がのって、それがベースと測定で割り切れずに、まともな測定ができなかった記憶がある。
今回は、割り切れないかなぁと思っていたのだけれど、透過測定モードにすると、結構まっとうなスペクトルが出てくる。
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λ/4板の結果は、長波長にむけてなめらかに減少している。500-550nmの間の窪みは、測定上の問題なのだけれども、全体に、まあまあよく取れいているレベルだと思う。、

鋭敏色板は、もっともっともらしいスペクトルになっている。
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鋭敏色の方は両端が100%を超えているけれども、これは、愛嬌というレベル。
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by ZAM20F2 | 2017-10-09 09:34 | 科学系 | Comments(3)

手作り品

別の用事で休みをとった日の午後に出かけた博物館は入場券を買うのに行列ができていた。
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行列に並んだおかげで、普段はしげしげと見る機会のないどっしりとした門などを眺め、入っていった先は特別展。
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それにしても、夏休みが終わった後とは思えない混雑だ。前回のイカ大王という目玉商品に比べると、あんまり目玉商品を思い浮かばないのだけれど、それでも全体に人の流れに沿って移動しないといけない感じ。

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そんな展示の中で個人的に面白かったのは、フルデプスミニランダー。海溝のそこまで到達して画像を撮影して戻ってくる装置だ。無骨で、精密感のかけらもない部分もある、手作り感満載なんだけれど、説明を読むと。「ライトは小型で安価にするため研究者の手作りである」なんて書いてある。

そのライトをしげしげと眺めてみる。

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LEDを樹脂に埋め込んでいるようなんだけれど、こんな形態に行き着くまでに、随分と試行錯誤があったのではないかと思う。新しい装置って、できあがってしまえば簡単に見えるけれど、そこに行き着くまでは、かなりの右往左往が必要なことが多い。いや、でも、このライト開発、すごい価値がある。普通だったら、耐圧容器の中に普通のLEDライトを入れる発想になるけれど、それだと、大きくなるし、複数個だと互いに干渉しそうだ。その点、これなら普通のLEDライトのような多灯使用にも展開できそうだし、色々と使い方が広がると思う。

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by ZAM20F2 | 2017-09-23 09:36 | 科学系 | Comments(0)

ezSpectra 815Vで分光光度計を作ってみる(Ⅵ)

分光光度計1号も基本構成は0号とほぼ同じだけれども、フィルターホルダーが新たに付け加わっている。フィルターホルダーといっても、機械的にフィルターを押さえるのではなく、mtテープでフィルターを貼り付けているだけではあるけれども。
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フィルターは、今回はマルミの80Aを用いている。ケンコーからマルミに変えたのは、マルミのフィルターの方がフィルターガラスを湧くから取り外しやすかったからだ。前にも記したように、マルミフィルターの方が在庫限りっぽいけど安価なので、その点も魅力だ。

フィルターホルダーのところを見ると、マルミの円形のフィルターの他に、もう一つ角形のフィルターが使われている。これは……、熱線吸収フィルターでHoyaでいうところのHRの何かだ。何故、このフィルターを入れているかというと、ケンコーのものでも、マルミのものでも、近赤外あたりの透過率は低くないみたいで、短波長側の迷光が、比較的強く残ってしまうためだ。この迷光のために、短波長側の吸光度は1未満で飽和してしまう。これは、分光光度計としては、さすがに情けないので、近赤外を落とすフィルターを入れている。

熱線吸収フィルターは、一応、Web上からも購入可能だけれども、安価とは言えず使うのには、ためらいもあり、代替品は探しているのだけれども、現時点で、適当な代替品は見つからず、これしかないのかなぁと思っている。

キュベットホルダーは、前後を厚さ2mm程度の紙板ではさんで安定性を増した。また、キュベットホルダーと分光器の間を黒色発泡ポリエチレン板を丸めた覆いで囲うようにして室内からの迷光を低減している。
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この項目の前回のエントリーでは分光器と下板を収納したところをあげた。分光器だけだったら、あの大きさの容器に収まるのだけれど、キュベットやら、蛍光測定の付属品などを一緒に納めることを考えると、本体格納の倍程度の大きさの容器が欲しくなる。
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そんな容器に収めた様子。レイメイの顕微鏡が入っているけれども、これは、蛍光測定の光源として入っている。さすがに、顕微分光を行うのは、この一式では容易ではない。ちゃんと蓋だって閉じられる。
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この箱とノートPCがあれば、屋外でも十分に測定可能だ。

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by ZAM20F2 | 2017-09-13 19:49 | 科学系 | Comments(0)

ezSpectra 815Vで分光光度計を作ってみる(Ⅴ)

分光光度計の試作1号(実質2台目)。
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設計方針は試作0号と同じなのだけれど、全長を10cnm程度短くしている。作ってみた結果として、25cmも必要がないことが分かったことと、持ち運び時に使おうと思っていたケースのサイズにあわせたもの。
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これがケースに入れた様子。試作0号とのもう一つの違いは、試作0号では分光器を押さえるブロックが分光器と同程度の高さで、そのままではケースには入らないので、後ろ側の押さえと同じ高さまで低くしたこと。
電球は、相変わらず豆電球を使っている。
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豆電球を使っていると、小学校の夏休みの工作感が漂ってしまうのだけれど、実際、小学生でも可能な工作技術しか使っていないので、ご指摘ごもっともという感じだ。


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by ZAM20F2 | 2017-09-10 15:26 | 科学系 | Comments(0)